会社の電話に出るのが怖い!恐怖を感じる原因を対策方法

プライベートの電話は怖くないのに仕事の電話が怖いと思ってしまうことはありませんか?

焦って変な受け答えをしてしまったり、内容を覚えられなかったりと、仕事に支障が出てしまうこともあるかもしれませんね。

そういった電話が怖い・苦手な症状を「電話恐怖症」と呼ぶことがあります。

そんな、できれば治したい「電話恐怖症」について原因や克服方法について紹介していきます。

電話が怖いのはやる気の問題ではないのです。

「私は電話恐怖症かもしれない」という人はぜひ読んでみてください。

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電話が怖い「電話恐怖症」って何?

電話が怖い「電話恐怖症」とはどんなものなのでしょうか。

電話恐怖症とは電話に出ることやかけることを必要以上に怖がってしまう症状です。

最近は通信手段が増えた影響などで、メールやLINEなどで用事を伝えることも増え、電話が苦手な人は増えています。

とは言っても実際に「電話恐怖症」という病気があるわけではなく、「電話が怖い・不安」という心理状態のことを指しています。

具体的な症状は、

  • 電話に出ることに恐怖心や不安を感じてしまう
  • 電話をかけるのが怖い
  • 電話をしている姿を他人に見られたくない
  • 電話の着信音が聞こえるだけで怖いと思ってしまう
  • 電話に出ても上手く話すことができない
  • 頭の中が真っ白になってしまう

などがあります。

手に汗をかいてしまう、口が乾く、動悸や息切れを起こす、手が震えるなど中にはパニックを起こしてしまうほどの症状の人もいます。

電話応対の場合は相手の顔が見えずに声だけしか聞こえないので、自分の声や内容に意識が集中してしまうことがあります。

電話応対に自信がない場合は、そんな自分にさらに落ち込んでしまいどんどん電話が苦手になってしまうのです。

電話が怖いのは病気が原因?

先ほど記述したように電話恐怖症は決して病気ではありません

ではなぜ電話が怖い、苦手と思ってしまうことがあるのでしょうか。

電話が怖いのは決して甘えでも病気でもなく、怖くなってしまった原因があるのです。

相手が見えないからこそ起こる問題や性格の問題、過去のトラウマなどさまざまな要因で誰でも電話恐怖症になってしまいます。

そこで電話恐怖症の原因になる要因を4つ紹介していきます。

ある調査で電話恐怖症で悩んでいる人は約4割いるという結果が出ているようです。

決してあなただけが電話が苦手なわけではありません。

同じように悩んでいる人はたくさんいます。

まずは原因を見つけることが克服の第一歩です。

一緒に確認していきましょう。

電話応対で不快な思いをしたことがある

過去に電話で不快な思いをしたことがある場合に電話恐怖症になってしまうことがあります。

電話口で執拗に怒鳴られたり、運転中やトイレなどで電話に気付かずに失敗してしまったりなど、過去に電話関連で嫌な思いをしてしまったことが関係します。

電話は相手の姿が見えないので口調や声色などで相手の気持ちを汲み取らなければいけませんが、

少し口どもるだけで「もしかしたら怒っているかもしれない」と感じてしまうこともあります。

実際は怒られていないのに怒られたと思ってしまい、それがストレスになってしまうのです。

また、電話の応対をしているしぐさを見られて、周りの上司や同僚などにクスクスと笑われてしまうなどの体験も電話恐怖症になる原因になってしまいます。

電話で訃報の連絡を受け、トラウマになってしまって電話が怖くなるということもあります。

自分を良く見せなきゃと思ってしまう

電話をするときは相手の姿が見えないので、誤解を与えないように自分を良く見せようと演じてしまうことがあります。

自分を良く見せるために演じることは、相手のことを想っての行動なのでなにも悪いことはありません。

ですが、電話のたびに演じるのは疲れてしまうし、電話が嫌いになってしまう原因になってしまいます。

私も自分を良く見せようと演じてしまうことがあるので、電話が苦手な気持ちはよくわかります。

電話が苦手な自分を責めてしまって、演じれば演じるほど混乱して何を言えばいいかわからなくなってしまっているかもしれませんね。

相手の迷惑にならないか考えてしまう

電話をかけるときに「今電話をかけても迷惑にならないかな?」と必要以上に考えてしまい、電話が苦手になってしまうこともあります。

また、電話をかけても電波が悪くて会話がスムーズにできないかもしれない、電話をかけ直して二度手間になるかもしれない、など相手への迷惑を考えすぎてしまうこともあるようです。

電話恐怖症の人はそもそも電話をかけることも苦手なのに、さらに相手の都合まで考えてしまってもっと電話が怖くなってしまいます。

電話のタイミングを自分で決められない

電話がかかってくるタイミングが分かれば心の準備もできますが、自分で決めることができません。

いつかかってくるか分からない電話を、ずっと気を張って待っていないといけないので、ストレスが溜まってしまいます。

自分で電話をかけるときでも上司などに急に「お客様に電話して」などと言われるときもあると思います。

電話をかけるときでも急に言われると心の準備ができず、びっくりした気持ちのまま話さないといけなくなりますよね。

電話恐怖症になってしまうのはさまざまな原因があることがわかりましたね。

電話恐怖症の人にはどんな特徴がある?

色々な原因で電話恐怖症になってしまうことが分かりましたが、どんな人がなりやすいのでしょうか。

電話恐怖症になりやすい人、電話恐怖症の人によく見られる特徴について3つ紹介していきます。

全部に当てはまるからといって電話恐怖症だとは限らないので、軽い気持ちで見てみてください。

緊張しやすい人

緊張しやすい人は相手の顔が見えない電話では、通常以上に緊張してしまう傾向にあります。

電話は表情で伝わらない分、しっかりと声を発さないといけない場面や、あまり考える時間を与えられずにすぐに返事をしないといけないなど、緊張する場面が多いですよね。

緊張すると声が小さくなってしまったり、言葉に詰まってしまったりして、それを上司に怒られて電話が怖くなるという悪循環になってしまうこともあります。

人見知りや人とコミュニケーションを取るのが苦手な人も、緊張しやすく電話恐怖症になりやすい傾向にあるようです。

業務で電話する場合、相手はほとんどの場合知らない人や業務上でしか関わらない人です。

顔も知らず会ったこともない人と上手く会話をするには一定のスキルが必要になるので、人見知りやコミュニケーションが苦手な人には難しいかもしれません。

私も人見知りでコミュニケーションが苦手なので、知らない人に電話するのは緊張してしまいます。

周りからの評価を気にしてしまう人

周りからの評価を気にしてしまう人も電話恐怖症の人の特徴に当てはまることがあります。

電話をするときは周りから見られたり聞かれたりするので、「仕事ができる人だと思われたい」と評価を気にしてプレッシャーに感じてしまうのです。

その結果、先ほど記述したように「仕事ができる自分」を演じてしまい、疲れやストレスを抱えて電話が嫌いになってしまうようです。

まだ仕事に慣れていない新人

仕事に慣れていない新人は、「失敗して怒られたらどうしよう」と悩んでしまい、電話応対の声が小さくなってしまったり、会話した内容を忘れてしまったりすることなどがあります。

そのせいで上司に注意され、さらに電話が怖くなり苦手になってしまうのです。

また、職場の人間関係に慣れていないことが多く、苦手な上司や同僚の前で電話をするときに上手く話せなくなるということもあるようです。

電話恐怖症かセルフチェック

電話恐怖症になりやすい人の特徴を3つ挙げましたが、「私は電話恐怖症かも?」という人もいるかもしれませんね。

そこで、簡単にセルフチェックをしてみましょう。

多く当てはまる人は絶対に電話恐怖症だと決めつけるものではありませんので、軽い気持ちでチェックしてみましょう。

セルフチェック
  • 電話の着信音が鳴ると緊張してしまう
  • 電話がかかってきたときに緊張してしまい居留守を使ってしまうことがある
  • 非通知の電話には基本的に出ることはあまりない
  • 自分から電話をかけるときも緊張してしまう
  • 友人や知人と電話をするときは、前もってLINEやメールなどで連絡してからかける
  • 知らない番号の電話にはあまり出ない
  • 留守番電話にメッセージを入れることは苦手
  • お店の予約をするときは電話よりネット予約を選ぶ
  • 電話をかけるときは話す内容を頭の中で整理してからかける
  • 電話の方が早く済む用事でもLINEやメールを選ぶ

あなたは何個当てはまりましたか?私は5個当てはまりました。

多く当てはまった人で電話恐怖症かもしれないと気になってしまう人は、次項の克服方法を確認してみましょう。

電話恐怖症の克服方法

電話が怖い原因は病気ではなく不安や、ストレス、失敗するかもしれないというネガティブな考えからです。

それを少しでも克服するために6つの克服方法を紹介します。

電話に対する悩みをすべて消してしまうものではないですが、少しでも気持ちが楽になれるお手伝いができると幸いです。

電話が怖い原因を探ってみる

電話恐怖症を克服するためにはまず、なぜ電話が怖くなってしまったのか、原因を探ってみる必要があります。

原因が分かれば電話恐怖症の克服に一歩近づくことができるかもしれません。

たとえば上司に電話応対のことで説教されたり、電話をしている姿を見て「顔が赤くなっている」「声が震えている」など笑われたりからかわれたりなどの経験はありませんか?

思い当たる出来事があれば、それが電話を怖いと思ってしまう原因になっている場合があります。

電話応対のマニュアルを作る

電話応対で気付いたことや失敗したことなどを書き留めてマニュアルを作るのもおすすめです。

マニュアルにまとめると頭の中が整理され、急な電話応対も確認しながらできるので自然と上手な対応が身に付きます。

たとえば「お電話ありがとうございます。○○社です。」などのように、電話応対の第一声を書いておいたり、「はっきり大きい声でゆっくりしゃべる!」などの注意点を書いておいたりすると良いでしょう。

電話をかけるときの要件をまとめておいたり、かかってきたときに内容を忘れないようにメモをしたりするのもおすすめです。

マニュアルを使い上手く対応できると、それが成功体験になり電話に対する恐怖心が軽減していくことでしょう。

ロールプレイングなどで電話に慣れる

電話に慣れるためには回数をこなすしかありません

期間を開けずに毎日電話応対をするのが理想です。

ですが、実際にお客様相手の電話だとミスができないので親しい友人や家族に電話をかけてもらい、ロールプレイングを手伝ってもらいましょう。

友人や家族ならリラックスして電話応対ができるので、ストレスを感じにくくなり効果的な実戦練習をすることができます。

  • 電話相手が誰なのか
  • 要件は何なのか
  • 誰に引き継げばいいか

電話応対で把握しなくてはいけない大事なことはこの3つです。

ロールプレイングでしっかり練習し、本番でも聞き漏れがないようにしましょう。

電話が上手い人をよく観察する

電話が上手い上司や先輩をよく観察してみましょう。

間の取りかたやフレーズなど、必ず電話応対が上手くなるヒントがあるはずです。

意識をして何度も聞くと、脳にインプットされ自然に同じような対応ができるようになります。

たとえば音楽を何度も繰り返し聞くと、気付くと歌えるようになることもありますよね。

電話応対も同じです。

耳と頭を使ってしっかりと覚えていきましょう。

電話の目的を考える

電話の本来の目的を考えるのも克服につながります。

「電話が怖い、苦手」ということに意識が向きすぎてしまうと、電話の本来の目的である「用件を聞くこと、伝えること」に集中することが難しくなってしまいます。

電話の目的に集中することで「怖い、苦手」という雑念が消えることもあります。

日常生活で友人や家族から何気なくかかってくる電話の目的は雑談や約束など、親睦を深めるためのことが多いですよね。

それが分かっているので、緊張や恐怖を感じることが少ないのです。

仕事でかかってくる電話も「要件を伝えたい」という目的があってかけてきます。

「嫌がらせをしてやろう、怒鳴ってやろう」という目的で電話がかかってくることなんてほとんどありません。

ですので、あまり怖がらずにリラックスして電話に出られるといいですね。

着信音を変えてみる

電話がかかってくることで過去の怖い体験がフラッシュバックしてしまう場合は、着信音を変えてみるのも一つの手です。

心が落ち着くようなゆったりとしたものがおすすめです。

ですが、自分の好きな曲に設定してしまうと「この曲が鳴ると電話にでなければいけない」と、曲に嫌な印象を持ってしまうことがあるのでおすすめできません。

着信音を変えたあとは友人や家族などに何回か電話をかけてもらい、「この音は怖くない」という印象を紐づける手伝いをしてもらいましょう。

電話が怖い理由のまとめ

今回は電話が怖いという「電話恐怖症」について紹介しました。

電話恐怖症を克服するために大切なことは以下の3つです。

  • 電話が怖くなってしまった原因を探る
  • 電話応対のマニュアルを作成する
  • 電話に慣れる

上司や先輩のようにかっこよく電話ができればいいですが、みんな最初から上手くできたわけではないはずです。

「電話が苦手」という題材で上手くコミュニケーションを取っていくのもいいかもしれませんよ。

電話応対のコツを聞くことができたり、仲を深めることができ、電話応対を見られても緊張することがなくなるかもしれませんね。

電話恐怖症は決して病気ではありませんが、どうしても克服できないことや電話が怖くて朝起きられないなどの症状がでてくることもあります。

そういう場合は心が疲れてしまっているので、恥ずかしがらずに専門家に頼ることも大事です。

今回紹介した克服方法が少しでも多くの人の救いになれれば幸いです。

→心が壊れてる人の特徴とは?自分で診断する方法も紹介

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