「独身でマンション購入を考えているが、後悔する人もいるのだろうか?」
独身でマンションを購入、または検討している方が増えています。
しかし、独身でマンションを購入すると後悔するケースも多いようです。
後悔があると聞くと、購入すべきか迷ってしまいますよね。
その他にも「年収300万の場合はいくらのマンションを買うべき?」「独身でマンション購入後に事故や病気をしたらどうなる?」など、購入に関してさまざまな疑問もあるのではないでしょうか?
今回は、独身がマンション購入で後悔したことや良かったことを紹介します。
また、独身の方が後悔のないマンション購入ができるよう気を付けるべきポイントもお伝えします。
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独身のマンション購入率と購買心理
近年、独身でマンションを購入する方は増加しています。
「平成26年全国消費実態調査」によると、独身男性50.3%、独身女性では69%の方がマンションを購入しています。
また、男女ともに40代で住居する割合が大きいようです。
独身でマンションを購入する心理には以下のようなものがあります。
- 相手がおらず結婚できるかわからない
- 快適に暮らせる家で独身生活を楽しみたい
- 資産を築いて将来のための収入源にしたい
- 賃貸で毎月家賃を払うのがもったいない
- 老後に住む家がなくなるという不安
若い世代の独身者は、将来の投資としてマンションを購入することが多い傾向にあります。
また、高齢になると賃貸物件における入居審査を通過できない場合も多くあり、将来の安定した住居環境を求めて購入する方も増えているようです。
マンションを購入する独身男性への印象には、「お金に余裕がありそう」「綺麗好きでこだわりがありそう」などのポジティブな意見が多くありました。
一方で独身女性への印象には、「結婚をあきらめていそう」などネガティブな意見も。
実際、自分には結婚に縁がないと感じ、マンション購入を検討する女性もいるようです。
独身でマンションを購入して後悔したこと
独身の人がマンションの購入で後悔する原因には、急なライフスタイルの変化や住民同士のトラブルなどがあります。
また、マンションの購入には多額のお金がかかるため、住む場所や資金について、しっかりと計画を立てることが大切です。
良く考えたつもりでも意外な出費をする場合もあり、計画不足や下見不足で後悔することも少なくありません。
今回は、独身のマンション購入による後悔で代表的なものを5つ紹介します。
- 結婚することになった
- 転勤が決まった
- 収入が減り支払いが難しくなった
- 近隣住民とのトラブルがあった
- 利便性が悪かった
詳しくみていきましょう。
結婚することになった
人生には変化がつきものです。
一生独身かと思いきや、素敵な相手と出会い結婚が決まることもあります。
独身でマンションを購入してしまうと、結婚により部屋の数が足りなくなる、パートナーの職場が遠くなるなどの問題が生じる場合があります。
また、自分好みの間取りと周辺環境で選んだマンションをパートナーが気に入ってくれるとも限りません。
考え方や好みが違えば、住む場所を変える必要もあるでしょう。
さらに、妊娠し子供が生まれると、子育てのしやすい周辺環境を求めるようになります。
更に広い物件に引っ越す必要も出てくるかもしれません。経済的にも、マンションの維持が難しくなることもあります。
その際は、購入したマンションを手放す必要があるため、もう少し広い視野で将来を考えるべきだったと後悔することがあるようです。
転勤が決まった
せっかくマンションを購入したのに転勤が決まってしまった、というケースは珍しくありません。
転勤は新たなチャンスや成長の機会でもありますから、嬉しい反面マンションを購入すべきでなかったと後悔をする可能性があります。
交通機関を利用し通える距離なら良いのですが、所有しているマンションからの通勤が難しくなる場合は、通いやすい場所へ引っ越す必要が出てきます。
その際はマンションを手放さなければいけないので、後悔をすることがあるようです。
収入が減り支払いが難しくなった
仕事の関係上、収入が上下する可能性があります。
給料が増えるのは嬉しいことですが、逆に減ってしまった場合はマンションのローンを支払うのが難しくなる可能性があります。
またリストラや病気などで、収入が全くなくなってしまうこともあるかもしれません。
マンションの購入は将来の安定を見越して行われることが多いですが、収入の減少はなかなか予測ができませんよね。
収入が減少すると、マンションの維持費やローン返済の負担が大きくなり、安定した生活を送るのも難しくなることがあります。
マンションのローンは長期間に渡って返済を行う必要があるため、購入を後悔することもあるようです。
近隣住民とのトラブルがあった
マンション購入は快適な生活を求めて行われることが多くありますが、隣人とのトラブルは予測できないものです。
マンションを購入する前の下見段階でも、隣に誰が済んでいるか、周りにどんな人が住んでいるのかなどは個人情報のため詳しく知ることはできません。
近隣住民とのトラブルには、騒音や迷惑行為、プライバシーの侵害、廊下や駐車場などの共有スペースの問題などさまざまです。
下の階の住人から、「足音や物音がうるさい」とクレームを付けられることもあるようです。
人によってライフスタイルはさまざまですから、クレームがくると常に気を張りながら生活することになります。
そのため、「こんなはずじゃなかった」と後悔をすることがあるようです。
利便性が悪かった
周辺環境の選択ミスにより、利便性に不満を感じることもあります。
駅やバス停が遠い、スーパーやコンビニが近くにない、病院が少ないなど、施設の充実度が低いと不便に感じることがあるようです。
マンション購入前は、施設への距離があっても「少し歩けば大丈夫」など、あまり考えずに購入を決めてしまうこともあります。
しかし、体調が悪いときや急いでいるときは「もっと近くにあれば」と、不便に思うこともあるかもしれません。
マンションが気に入ったからといって、周辺環境を慎重に検討せずに購入を決めてしまうと、後悔の原因になってしまいます。
独身がマンションを購入して良かったこと
独身がマンションを購入することには後悔もありますが、メリットもあります。
- 資産運用ができる
- 住居費を抑えられる
- セキュリティ面や設備が充実している
- 賃貸よりも自由がある
- 老後の住居を確保できる
分譲マンションは賃貸マンションよりも住み心地の良い物件が多いため、快適に暮らすことができます。
また、マンションを購入すると自分の資産になるため、収益化することも可能です。
独身がマンションを購入するメリットを具体的にみていきましょう。
資産運用ができる
マンションは不動産資産としての価値があり、将来的な収益や資産の増加を期待できます。
また、マンションは購入しても高く売却できる可能性があります。
賃貸として人に貸し出せば、家賃収入を得ることも可能です。
マンションを所有していることで、将来どのように活用していくのか選択肢も広がります。
このまま住み続けることもできますし、結婚や妊娠で家族が増え、他へ引っ越すことが決まったら人に貸し出すこともできます。
自分の住まいとして利用しながら、同時に資産運用もできるのがマンションを購入して良かったと感じることの一つです。
住居費を抑えられる
賃貸物件を借りると、毎月家賃を支払う必要があります。
マンションを購入した場合でもローンや管理費などで月々の支払いはあるのですが、賃貸物件と比較すると安く済むことがあります。
また、ローンは一定期間で返済が完了するので、賃貸のように住み続ける限り支払いを続ける必要はありません。
またローン返済後は住居費がほぼゼロになるメリットもあります。
住居費を抑えて、将来的な貯蓄や投資に充てることも可能です。
独身の人にとっては経済的な負担を軽減できるので、マンションを購入して良かったと感じる方が多いようです。
セキュリティ面や設備が充実している
分譲マンションは、賃貸マンションよりもセキュリティが強化されています。
専用の管理体制やオートロックシステム、監視カメラなどの設備が充実しており、不正侵入や盗難などの防犯対策が十分にされています。
特に独身女性の場合は、安全性に対する不安が軽くなったという意見もあるようです。
また、マンションには共用設備も充実しており、エレベーターやゴミ捨て場、駐車場はもちろん、ゲストルームが備わっているマンションもあります。
清掃も綺麗にされているので、快適に住むことができますよ。
賃貸よりも自由がある
マンションを購入すると、賃貸よりも自由に部屋をカスタマイズすることができます。
分譲マンションの室内は、所有権が購入者にありますから、壁の色や床材などを自分好みに変えることができます。
また古くなってきたら、大規模なリフォームも可能です。
また、賃貸ではペット禁止の物件も多いのですが、分譲マンションではペットが飼える可能性があります。
そして、賃貸では更新のたびに家賃が上がる場合や、退去のリスクがありますが、マンションを購入することで、経済的な不安や退去の心配はなくなります。
自分好みの快適な部屋で、長期的に住むことができるのもマンションを購入して良かったと感じることの一つです。
老後の住居を確保できる
マンションを購入することで、老後の安定した住居環境を確保することができます。
独身で高齢になると、賃貸を契約する際に審査が通らない可能性があります。
それは、将来的な賃貸の支払いに不安を感じる家主が多いためです。
しかし、マンションを購入しておけば「住む場所がない」と困る心配はありません。
また、老後は収入が少なくなり経済的な不安を抱えることも多いのですが、マンションを購入しローンを返済しておけば、住居費の支払いはほぼなくなります。
そのため、老後の生活費も浮かせることができ、高齢になっても安心して暮らすことができますよ。
独身がマンション購入の際に後悔しないためには
マンション購入にはさまざまなメリットがありますから、独身で検討をしている方も多いのではないでしょうか。
独身の人がマンションを購入しても後悔しないように、どのような点に注意すべきかみていきましょう。
マンション購入で後悔しないために注意すべきポイントは、6つあります。
- 年収別に購入金額の目安を確認する
- 購入時の初期費用も頭に入れておく
- 生活のしやすい広さや間取りを選ぶ
- 駅やスーパーの近くなど利便性を考慮する
- 十分な貯金をしてから購入を検討する
- 団体信用生命保険に加入する
詳しく確認していきましょう。
年収別に購入金額の目安を確認する
マンションの購入を検討する際は、自身の年収に応じた購入金額の目安を確認することが大切です。
自分に合った予算設定を行うことで、経済的な負担を軽くし、将来にわたって快適な生活を送ることができます。
購入するマンションの価格は、一般的な目安として年収の5倍~7倍といわれています。
年収の7倍とした場合のマンション価格を確認してみましょう。
年収 | マンション価格の目安(年収の7倍) |
---|---|
300万円 | 2,100万円 |
400万円 | 2,800万円 |
500万円 | 3,500万円 |
600万円 | 4,200万円 |
700万円 | 4,900万円 |
価格の目安は、住む地域によっても変わってきます。
東京都や大阪府の場合は10倍といわれることもありますし、地方では5倍程度になります。
また、個人の状況によって住宅ローンの借入可能額は変わってきますから目安として考えましょう。
購入時の初期費用も頭に入れておく
マンション購入を検討の際は、購入価格だけでなく、初期費用に関しても予算計画を立てておきましょう。
まず、初期費用の一つとして頭に入れるべきなのが頭金です。
頭金とは、マンション購入代金の一部を先払いで支払うお金のことです。
頭金はローンから支払われるので、多く支払うだけその後のローンの返済額が減ります。
頭金にいくら支払うかは購入者次第ですが、一般的な目安としては10%~20%といわれています。
具体的な金額を計算してみましょう。
例えば、3,000万のマンションを購入する場合、頭金を20%支払うとしたら初期費用として600万必要になります。
頭金の確保には時間がかかる場合がありますので、購入に関する計画は早めに立てるようにしましょう。
生活のしやすい広さや間取りを選ぶ
マンションを購入すると、長期的に住むことになります。
そのため、長く住んでも不満の出ないように間取りや広さなどはしっかりと検討することが大切です。
独身の場合、一人だからと小さめの部屋や間取りを選んでしまいがちですが、将来結婚する可能性があるかもしれません。
もし結婚し子どもができたら、ある程度の広さが必要になります。
間取りが一人用ですと、引越しをする必要があるかもしれません。
そうならないよう、将来の変化に備えた間取りを選びましょう。
また、内見は一日のうちに何度か行うことをおすすめします。
各部屋の日当たりや昼と夜、平日と休日の周辺の雰囲気などもしっかりと確認しておきましょう。
駅やスーパーの近くなど利便性を考慮する
快適な生活を送る上で欠かせないのが、周辺環境の利便性です。
駅に近いほど通勤やお出かけが楽になりますし、スーパーやコンビニなども近い方が便利です。
ただ、駅にあまり近すぎると騒音に悩まされることがあります。
そのため内見の際に確認しておくことをおすすめします。
飲食店なども近いと便利ではありますが、夜間の騒音が気になる場合もあるようです。
病院に関しても救急車の音が気になる可能性もあるので、しっかりと確認をするようにしましょう。
十分な貯金をしてから購入を検討する
十分な貯金があることで、将来の予期せぬ出費や経済的な不安を軽くすることができます。
マンションの購入は新生活への期待や喜びもありますが、多額のお金がかかるため不安も多い傾向にあります。
安心して新しい住まいを手に入れるために、手元にしっかりとお金を確保した状態で購入を検討しましょう。
お金を貯めるには、自分の収入と支出をきちんと把握し、適切な貯金計画を立てることが大切です。
給与の一部を必ず貯金に回すことで、将来のマンション購入に備えることができます。
また、節約をしたり無駄遣いの確認をしたり、貯金を増やす努力もしていきましょう。
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団体信用生命保険に加入する
団体信用生命保険は、万が一の事故や病気の際に、住宅ローンの返済に支障が生じないよう保障してくれる制度です。
結婚し家族ができた場合でも、安心できる保証となっています。
例えば、マンション購入後に重い病気にかかってしまった場合は、在宅ローンの支払い義務がなくなります。
そのため、支払いを心配する必要はありません。
また、ローン契約者が死亡した場合も、ローンの返済義務がなくなるため支払いの必要がなくなります。
もし、団体信用生命保険に入っていなければ、病気になった場合や契約者が亡くなり家族が残された場合でも、支払いを続けなくてはいけません。
団体信用生命保険の加入は必須ではありませんが、リスクに備えて入っておくことをおすすめします。
独身のマンション購入は後悔が多い?のまとめ
- 結婚や転勤などのライフスタイルの変化によりマンション購入を後悔することがある
- 駅やスーパーが遠いなど利便性の悪さに後悔するケースもある
- 独身がマンションを購入するメリットは資産運用ができ将来収益化を考えられること
- 分譲マンションはリフォームで自分好みの部屋に変えられるというメリットもある
- 独身がマンション購入を後悔しないために購入前の資金計画や内見をしっかりと行う
独身で「一生ひとりかも」と考え購入を決めると、後々後悔するかもしれません。
人生は何があるかわかりませんから。
また、団体信用生命保険への加入でリスクに対し備えることも大切です。
マンション購入に後悔のないよう、将来について良く考え検討をしましょう。
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