HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)の人って、めんどくさい・・と感じたことはありますか?
〇〇って繊細すぎて、扱いづらいなぁ
あの人、人付き合い悪くない!?
言葉自体を耳にしたことがなくても、こんな印象を抱いた経験はあるかと思います。
特性を知ると身近な人やご自身に当てはまる点もある、いわば性格の一種です。
この記事では、HSPの人の特性や長所から上手な付き合い方まで解説していきます。
読み終えると「HSPの人ってめんどくさい」ではなく、「HSPの人と、こう関われば良いんだ」と前向きに捉えることができるようになりますよ。
繊細さんならではの長所に気づき、HSPの人を受け入れてあげてください。
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HSPの特性|繊細さんの生きづらさ
HSPの人の特性を一言で言うと「非常に感受性が強く、敏感な気質を持った人」です。
実は精神的な病ではなく、生まれ持った性質の一種で「人口の5人に1人」が持つ先天性のものであると言われています。
細かい特性としては、以下の通りです。
- ポジティブな環境から良い影響を受けやすく、ネガティブな環境から悪い影響を受けやすい
- 深く情報を処理する
- 過剰な刺激を受けやすい
- 共感しやすい
- 心の境界線が薄い、もろい
- 疲れやすい
- 自己否定が強い
HSPの人は常に感度の良いアンテナを張り巡らせている状態です。
小さな仕草や言動で相手の気持ちを汲み取れたり、色々なことに感動できるメリットがある反面、様々なことを感じ取り過ぎて、ストレスになってしまうデメリットもあります。
人と関わる上で、見えなくても良い部分が見えてしまうとしんどくなる時ってありますよね。
きっと、繊細であるがゆえの苦労も計り知れないのだと思います。
HSPの人は人間関係がめんどくさい!?
HSPの特性は周囲からの共感を得ることが難しく、まわりの人に合わせてしまうため疲れやすいのも特徴です。
そんな繊細で共感性が高いHSPの人が人間関係に疲れてしまいやすい原因は以下の通りです。
- 自分を理解してもらえないと感じる
- 感受性にフタをしてしまう
- 他の人と同じような働きができない
まわりの人に合わせてしまうことで、”いい子”でいようとしたり自分の意見や気持ちを抑えてしまう傾向があります。
すると、自己肯定感が次第に低くなってしまいます。
また真面目で責任感がある=完璧主義で正義感が強いため、できない自分をひた隠しにすることで人間関係自体に疲れてしまうのです。
対処法としては、以下の通りです。
・嫌なことから逃げる
・心のデトックスをする
・自分ファーストの考えを持つ
最初は難しいかもしれませんが、本音を抑制せず”自分を大切にしてあげること”が生きやすくなるコツなのです。
みんな当てはまる!?簡単HSPセルフチェック
HSPの人には「DOES(ダズ)」と呼ばれる4つの特性があります。
- Depth of processing(考え方が複雑で、深く考えてから行動する)
一を聞いて、十のことを想像し考えられるがゆえに、物事を始めるまでに時間がかかる。 - Overstimulation(刺激に敏感で疲れやすい)
人混みや大きな音や騒音が苦手で気疲れしやすいため、帰宅すると疲れ果てている。人の些細な言葉に傷つき、いつまでも忘れられない。 - Empathy and emotional responsiveness(人の気持ちに振り回されやすく、共感しやすい)
人が怒られていると自分のことのように感じたり、人のちょっとした仕草や目線、声音などに敏感で機嫌や思っていることがわかる。 - Sensitivity to subtleties(あらゆる感覚がするなど)
大きな音や臭い、鋭い光に敏感で不快に感じる。
HSPは、うつ病と似たような症状が表れることもあります。
以下のセルフチェックでは、何個以上でHSPという線引きはなく項目に当てはまるかが、HSPの目安ということになります
ご自身を振り返り「はい」か「いいえ」で答えてください。
引用元:品川メンタルクリニック
- 大きな音や雑然とした光景など強い刺激が不快で、わずらわしいと感じる
- 忙しい日々が続くと、暗い部屋やベッドなどのプライバシーを守れる場所に逃げ込みたくなる
- 他人の気分に左右される
- 短時間にしなければならないことが多いと、オロオロするなど気が動転してしまう
- 生活や環境に変化があると混乱する
- 子供のころ、親や教師から「内気だ」や「敏感だ」と見られていた
- 一度にたくさんのことを頼まれるとイライラする
- 最近、睡眠不足や睡眠過多である
- 一日中憂鬱な気分が続く
- 元々、興味のあった事に興味を持てなくなってきた
結果はいかがでしたか?あくまで可能性の話ですが、気になった方は身近な人にも試してみてください。
HSPの人との上手な関わり方
HSPの人へ言ってはいけない言葉
HSPの人は言葉から受け取る刺激が人一倍強いため、何気ない一言に傷つき一晩中考え込んでしまうなんてことも・・
以下の要素を含む言葉を投げかけてしまいそうな時は、一度発する前に考えてください。
- 余計な一言
- 一度に多くのことを言う
- 見放したような言葉
- 強い命令
- 気を遣いすぎる言葉
- 淡白な返答
- 嫌味な言葉
- 明らかな嘘
- 人の悪口
- 罵詈雑言
HSPの人は、ひとつのことを思慮深く考え深く受け止める傾向にあるため被害妄想に陥りやすいのです。
HSPじゃない人からすると、気を遣ってめんどくさいと感じてしまうかもしれません。
もし傷つくような言葉を言ってしまった時には、素直に謝罪したり悪気がないことを付け加えましょう。
HSPの人でなくても、相手に配慮した言葉遣いはしますよね?
相手のことを思って話してあげれば、HSPの人関係なく良好な人間関係が築けるはずです。
HSPの人は長所がたくさん
感受性が豊かな繊細さんには、長所がたくさんあります。
- 感性が豊か
- 気配りができる、思いやりがある
- 物事を深く、多角的の捉えることができる
- 慎重なため、危機管理能力が高い
- 誠実で信頼されやすい
- ポジティブな影響を受けやすい
- 幸せの感度が高い
ほんの一例ですが、見方を変えればとても魅力のある人だと思います。
HSPで困っている人には、長所に目を向け適材適所を見つけていただきたいです。
仕事やプライベートで悩んでいる場合には、付き合う人や環境、仕事を変えてみることもひとつの手段です。
ぜひ、自分ファーストでひとり時間も活用して考えてみてください。
HSPの人と関わるための知恵袋まとめ
HSPについて理解は深められましたか?
先述した通り”5人に1人”はHSPである可能性が高く、身近な人やご自身がHSPであることも珍しくありません。
気づいて欲しいことは、HSPは”病気”ではなく単なる”気質”の一種です。
特別視することなく、ひとりの人として向き合ってみてください。
マナーとして最低限気を遣うことは、誰しも日常でやっていることです。
めんどくさいと思わずに、HSPの人の長所に目を向け引き出してあげることが付き合っていく秘訣です。
→自己肯定感の低い人がめんどくさい理由は?特徴を知って対策しよう
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