あなたの周りに、キレイ好きな人はいるでしょう。
いつもきちんと片付いていて、掃除も行き届いている、そんな人です。
しかし、「外のドアノブに触れない」「エレベーターのボタンが押せない」というような人はキレイ好きではなく、潔癖症だと言えるでしょう。
極度な潔癖症の場合、心理的な問題の場合もあるので、病院に行った方がいい場合もあります。
潔癖症かどうか、見てみましょう。
潔癖症とキレイ好きの違い
「キレイ好き」は自分の周りがきちんと片付いていて、掃除もされていて、清潔に保たれていることが好きな人のことです。
しかし、潔癖症はただの「キレイ好き」ではなく、不潔なものを極端に嫌い、耐えられないと思うほどのことです。
潔癖症はキレイな状態が好き、なのではなく、キレイでない状態を許せないのです。
不潔恐怖症とも言います。
キレイ好きと潔癖症の違いを見てみましょう。あなたはどれくらい当てはまりますか?
シャワーやお風呂が好き
シャワーやお風呂が好きで、1日に何度も入る人が時々いますね。
私もお風呂が大好きで休みの日に2回ほど入ることがあります。
好きなシャンプーやボディーソープを使うと、日々のストレスが解消されます。
人によっては一日に複数回お風呂に入ることは、潔癖症に該当すると思う人もいるかもしれません。
しかし、この程度では極度の潔癖症とは言えません。
潔癖症ではなく、それこそシャワーやお風呂好きに分類されると思います。
キレイ好きの範疇です。
気が付くと掃除をしている
ふとした時にホコリが目に入り、掃除を始めてしまうという人がいます。
そして掃除をしているうちにあっちもこっちも、どんどん気になり、掃除するのが止まらなくなります。
また、物が決まったところにきちんと置かれていないと気になってしまうので、きちんと決められた場所に片付けます。
私がモノをあるべきところにきちんと置いていないとストレスが溜まる性格です。
夫や息子がテレビのリモコンを机に置いたり、テレビ台に置いたりすることがたまにあるのですが、気が付くたびに家族に注意してしまい、ついでに掃除もしてしまいます。
こちらも潔癖症とまでは言えないでしょう。
キレイ好きの範疇です。
ポテトチップスはお箸で食べる
ポテトチップスは袋に手を突っ込んけでバリバリ食べるものかと思っていましたが、最近は手が汚れるのがイヤで、お箸を使って食べる人がいます。
そうすれば手が汚れませんので、スマホなども汚れずに済みます。
ウェットティッシュを置いておいて食べればいいじゃないかと思いますが、汚れることがイヤなのでしょう。
こういう人は軽い潔癖症といったところでしょうか。
自宅でテレワークを行っている人はパソコンを仕事で使うので、お菓子をお箸で食べる人が多いそうです。
潔癖症かどうかは、清潔にしないと心がどんな状態になるかがポイントだと思います。
自分の家以外のトイレの便座に座れない
誰が座ったかわからないトイレの便座に座れない。
ですから、極力外では水分を取らず、トイレに行かないで済むように心がけます。
自分の家以外のトイレの便座に座れない人は結構いますね。
トイレの個室に「便座除菌」があるところもよく見かけます。
これも軽い潔癖症と言えるでしょう。
電車のつり革を触れない
誰が触ったかわからない電車やバスのつり革に触れない。
どうしても触らなければいけないときは手袋をしたり、ハンカチでくるんで持ったりします。
似たようなことで、エレベーターのボタンが押せないとか、手すりに触れないとかがあります。
こちらも軽い潔癖症と言えるでしょう。
みんなで鍋をつついて食べるのが無理
宴会などで、鍋料理が出てきて、直箸でみんなで、というのが出来ません。
鍋以外でもみんなでシェアする食べ物を直箸でというのが無理。
飲み会の時などちょっとしらけますが、採り箸を別に持ってきてもらうしかありませんね。
でもその採り箸もみんなが触るからちょっと触りたくない…。
これは潔癖症のうちでしょう。
人の手作り料理が食べられない
人が作った料理はどうしても人の手で触れられているので、食べられない人がいます。
特におにぎりとかハンバーグとか手で握ったりこねたりするようなものはダメです。
コンビニのおにぎりなら食べられます。
握り寿司は食べられません。
これはかなりの潔癖症です。
飲食店では割り箸じゃないとダメ
最近はエコを考えて、洗浄して何度も使える箸を置いている飲食店が増えています。
しかし潔癖症の人は人の使った箸は洗ったとしても使えません。
割り箸でないとダメです。
ですから、マイ箸を持ち歩く人もいます。
スプーンやフォークも誰かが使っているので使えないため、マイスプーン、マイフォークを持ち歩きます。
また、コップもちゃんと洗浄されていても、誰かが口をつけたわけなので、直接飲むのは無理ですから、ストローも持ち歩きます。
荷物が増えて大変だと思いますが、仕方ありません。
こちらもかなりの潔癖症と言えます。
他人を家に入れたくない
潔癖症の人は基本的に自分以外の人を不潔だと思ってしまうので、自分の家に人が入ることを嫌います。
どんなところを歩いてきて、何を触ったかもわからない人から、自分の家に汚れを持ち込まれたくないのです。
家族であっても自分の部屋に入ってほしくないと思ったりします。
このレベルになってくると、かなり生活が不便に!
私の友人で他人を一切家に入れない方がいます。
たまたま夫の友人を家に招かないといけなくなったときに、私の友人は自分の家なのに気持ちが悪くなってしまったそうです。
極度の潔癖症で気分が悪くなるのは、絶対に避けなければいけませんね。
恋人とキスできない
潔癖症の人は恋人とキスができません。
せめて歯を磨いて、口の中を洗った直後ならなんとか…。
でも基本的には拒否したいです。
手をつなぐのも手をよく洗ってからにしてほしい。ハグするのもちょっと…。
恋人同士でもスキンシップがうまくいかないのではいろいろと問題が起こりそうです。
ちょっと厄介なレベルの潔癖症と言えます。
自分以外はみんな汚いと思う
潔癖症がひどくなると、自分以外はみんな汚い、不潔と思ってしまいます。
ですから、外出も困難になります。
ここまで潔癖症がひどくなってしまったら、仕事をはじめ、生活に支障をきたすようになります。
本来、清潔にすることは望ましいことです。
もし、自分以外がみんな汚い、他人が触ったところは絶対に触れないと悩んでいたら、まずは周囲の人に相談しましょう!
客観的な意見がもらえて、自分で気が付くことができれば改善することができるかもしれません。
その潔癖症は病気の可能性も?
単なるキレイ好きから潔癖症まで、症状の軽いほうから重いほうまで見てきましたが、どこかに当てはまりましたか?
生活や人間関係にまで影響が及ぶほどの潔癖症の場合は、心理的な病気の可能性もあります。
専門医にみてもらったほうがいいでしょう。
潔癖症の症状がある病気には強迫性障害があります。
また、病気とまでは言えないけれど、不潔恐怖、汚染恐怖といったものがあります。
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強迫性障害
強迫性障害とは、厚生労働省によりますと、「きわめて強い不安感や不快感(強迫観念)をもち、それを打ち消すための行為(強迫行為)を繰り返す」と書いてあります。
潔癖症の場合は「汚い」という強迫観念を持ち、それを取り除くためにひたすら洗うとか、触らないとか、そういった行為を繰り返してしまうということですね。
潔癖以外のよくある強迫性障害の症状は、外出時に鍵をちゃんとかけたか不安になって、何度も確認しに戻ってしまう、などがあります。
不潔恐怖・汚染恐怖
汚れているもの、不潔なものを異常に避けたがる症状です。
潔癖の人はまさにこれですね。
普通の人は全く気にならない程度の汚れでも、その汚れが自分に付いてしまっているのではないかと考えます。
一日に何十回、何百回と手を洗うとか、トイレでトイレットペーパーを大量に使ってしまうとか、除菌スプレーを毎日1本使ってしまうとか、いろいろ例があります。
症状との付き合い方
潔癖症も放っておくと、悪化することがあります。
その場合、家から出られなくなることもあります。
心療内科などに行って、相談したほうがいいでしょう。
現在は認知療法や薬物療法もあり、治療が可能だそうです。
まずは心療内科、メンタルクリニックなどに行って相談してみましょう。
【潔癖症診断】ただの綺麗好きの違いとはのまとめ
あなたはどのくらいの症状に当てはまりましたか?
- シャワーやお風呂が好き
- 気が付くと掃除をしている
- ポテトチップスはお箸で食べる
- 自分の家以外のトイレの便座に座れない
- みんなで鍋をつついて食べるのが無理
- 電車のつり革を触れない
- 人の手作り料理が食べられない
- 他人を家に入れたくない
- 飲食店では割り箸じゃないとダメ
- 恋人とキスできない
- 自分以外はみんな汚いと思う
ただのキレイ好きなら問題ありませんが、キレイ好きを通り越して、極端に人が触ったものを避けるなどの行為があらわれるようになると、だんだんと生活が不便になってきます。
もし潔癖症に該当し、ひどくなるようなら、生活に支障が出る前に、しっかりと病院に行って相談しましょう。
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