「ユーキャンの資格は使えない」
という話を聞いたことはありませんか。
ユーキャンには159もの講座があり(2023年7月調べ)、仕事に役立つ講座から趣味の講座までさまざまです。
資格をどういう目的で使いたいのかよく考えれば、使える講座を見つけることができます。
自分の目的にあった講座をユーキャンで受講しましょう。
この記事ではユーキャンの資格が使えないのか使えるのか、私の経験を踏まえて解説しています。
ユーキャンの資格が使えないと言われる理由
なぜユーキャンの資格は使えないと言われるのでしょうか。
「使える」「使えない」の判断は人によってさまざまです。
仕事で使える資格を取りたいのか、趣味で使える資格を取りたいのか、目的が違えば取ろうとする資格は違います。
そして、大事なのは、ユーキャンの講座を受けたからと言って資格が取れるわけではないということです。
ユーキャンの講座は資格を取るための教材であって、個人の勉強次第で、資格が取れるか取れないかは違ってきます。
その意味を取り違えると、「ユーキャンの資格は使えない」ということになってしまうのです。
民間資格と国家資格の違いをわかっていない
ユーキャンの講座で資格を取ろうとするときに、資格には種類があることを知っておきましょう。
国家資格と民間資格です。
国家資格は官庁や大臣など、国が認定する資格なので、履歴書に書いてあると、就職や転職には有利な資格です。
例えば
- 行政書士
- 社会保険労務士
- 宅建士
- ファイナンシャルプランナー(FP)
などが国家資格です。
民間資格は民間団体や企業が、独自の審査基準によって任意で認定する資格です。
- 医療事務
- 調剤薬局事務
- 食生活アドバイザー
- マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
などです。
就職や転職にも使える資格もありますが、趣味的要素が高い資格も多いので、就職や転職に使いたい場合はよく考えて選ぶ必要があります。
履歴書に書いて有利なのは断然国家資格です。
しかし民間資格でも、仕事に有利な資格もあります。
自分が取ろうとしている資格が国家資格なのか、民間資格なのかは把握しておきましょう。
仕事に使えない資格を取ろうとしている
ユーキャンの資格は使えないと思っている人は、もしかしたら仕事に使えない資格を取ろうとしているのかもしれません。
趣味的な資格はもちろん仕事には使えません。
それから、誰でも簡単に取れるような資格はあまり仕事に有利になりません。
また認知度が低く、どういった資格なのかわからないようなものは、就職、転職の際、履歴書に書いてもあまり意味がありません。
もし、仕事に使える資格を取ろうと考えているのなら、どんな職種につくかを考えて資格を選びましょう。
人気があって、需要が高い資格は
- ファイナンシャルプランナー(FP)
- マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
- 簿記
- 宅建士
- 行政書士
などがあげられます。
あなたの今の仕事、または副業や、転職先で使える資格を選びましょう。
また就職活動中なら、どんな仕事に就きたいのかを考えて資格を選んでください。
MOSなどは、どんな会社でもマイクロソフトオフィスを使うことが多いですので、より有利ですね。
簿記なども経理部門は必ず会社にありますので、有効な資格と言えます。
資格取得が目標になってしまっている
それで「ユーキャンで資格を取ったけど使えない」というのは間違っています。
たまに資格を取ることを趣味にしている人がいますが、そういう人はそれでも構いません。
でも仕事に活かしたい、転職に活かしたいと考えているなら、仕事内容に合った、使える資格を取るべきです。
不動産業に就職するわけでもないのに宅建士の資格を持っていても仕方ありませんし、病院で働くわけでもないのに医療事務の資格を持っていても仕方ありません。
その点、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)や簿記はどんな会社でも需要があって、とても役に立ちます。
資格は使ってこそのものなので、取得することだけを目標にしてしまうと、結局資格を使える場面に出会えないので、使えない、という評価になってしまいます。
ユーキャンで取れて使える資格
ユーキャンの159もある講座の中で、人気があり、資格が取れれば仕事に使える資格を7つ紹介します。
ユーキャンは資格取得のための講座であって、ユーキャンが資格を認定してくれるわけではありません。
ですから、ユーキャンの講座でしっかりと勉強して、資格取得に臨むということを忘れないようにしましょう。
場合によってはユーキャン以外の教材での勉強も必要になるかもしれません。
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
マイクロソフトオフィススペシャリストは、マイクロソフト社が認定している民間資格です。
今ではほとんどの会社がマイクロソフトオフィスを利用しているので、どんな職種の会社でも需要はあるでしょう。
- Word(ワード)
- Excel(エクセル)
- PowerPoint(パワーポイント)
- Access(アクセス)
- Outlook(アウトルック)
を使いこなすようになる資格です。
この5つすべての科目を受けなくてもよく、ワード、エクセル、パワーポイントの資格を持っていれば十分ではないでしょうか。
資格取得まで、1〜2か月の勉強で大丈夫と言われており、難易度はそれほど高くありません。
試験日は月に2回全国一斉試験が行われていて、会場もたくさんあり、日程の調整もしやすいです。
取っておいて損はない資格だと言えます。
ファイナンシャルプランナー(FP)
ファイナンシャルプランナーとは、お金の悩みをサポートし、アドバイスをする資格です。
家計の見直し、保険の見直しや、ローンのこと、退職後のお金のこと、老後の資金のことなど、個人の相談にのります。
FPは独立して仕事されている方もいますが、企業内FPという方も多く存在します。
銀行、証券会社、生命保険会社、損害保険会社などの金融機関に勤めている方や、不動産会社や官公庁、自治体に所属する人もいます。
また、人事部や総務部で、所得税、社会保険の知識が業務で必要になるため、FPの資格は一般企業でも役に立ちます。
試験日は年に3回あるので、比較的受験しやすい資格です。
1級から3級まであり、3級は合格率が高いです。
2級、1級は難易度が高く、しっかりした勉強が必要になります。
FPの資格は2団体が認定しています。どちらを受けてもほとんど差はありません。
簿記
簿記は、会社のお金の出入りを記録することです。
会社の家計簿のようなものと考えればいいでしょう。
会社では毎日の取引を帳簿に記入し、最終的に決算書を作るという作業が必要です。
経理部などで重宝される資格です。
また、家庭のお金の管理にも役立ちます。
簿記は4団体が資格を発行していますが、一番有名な、日本商工会議所が運営している、日商簿記を受けることをオススメします。
試験日は年に3回あり、受験しやすいです。
簿記3級は例年6月、11月、2月の3回です。
1級から3級まであり、3級は業種や職種に関わらず基礎知識として持っていたほうがいいとされています。
簿記3級の難易度は低めです。
2級、1級となると難易度は高めになります。
宅建士
宅建士とは宅地建物取引士の略で、国家資格です。
宅建士にしかできない業務があり、不動産業では必ず必要になります。
売買だけでなく、アパートの賃貸業務などでも、宅建士の資格を持った人にしかできない「重要事項説明」という業務などがあります。
不動産会社、建設会社、不動産管理会社、そして金融機関でも、資格を活かすことができます。
宅建は年に1回だけ試験があります。令和5年は11月21日です。
これまでは10月に試験のことが多くありました。
試験会場は各県になります。
宅建の難易度は比較的高めです。
不動産取引に関係のある法律の問題もあるため、ちょっと難しい用語が多いと感じます。
民法、借地借家法、不動産登記法、不動産区分所有法からの出題もあるので、しっかりと勉強しないと合格できません。
年に1回しか受験日がないので、早めから勉強することをオススメします。
不動産業に就職したら、会社で強制的に受けさせられることもあります。
不動産業で仕事をしたいのであれば、早めに取っておいたほうがいいでしょう。
学生時代に取ってしまう人も多くいます。
行政書士
行政書士とは、行政機関に提出する書類の作成や、行政機関に提出する書類の手続きを代理で行う仕事をする人で、国家資格です。
行政書士資格を持っていれば、法律について詳しい知識を持った人と認識され、就職や転職にも有利です。
行政書士にしかできない業務もあり、独立開業もいいですが、会社の総務部や法務部などに配属されることもあります。
行政書士の試験は年に1回で、令和5年は11月12日です。
ほかの法律に関わる司法書士や弁護士などに比べると難易度は低いと言われています。
しかし他の資格と比べるとやはり難易度は高めです。
かなりきちんと勉強する必要があると思います。
医療事務
医療事務とは、病院やクリニックなど医療機関で、受付、会計、診療報酬請求業務をする仕事です。
患者さんとも接しますので、接客スキルも求められます。
また病院はどこの地域にもあるので、安定した需要もあり、パートなどでも勤務できるため、特に女性に人気の仕事です。
また、常にニーズがあり、景気にも左右されない職業です。
医療事務の資格試験は毎月行われていますので、受験もしやすいです。
試験もテキストを見ながら受けられますし、自宅で受験できます。
難易度は低く、3〜6か月ほどの勉強で取得可能です。
ただ、資格保有者が結構多く、パートなどでも勤務できるので、安定して働き続ける人が多いため、求人がそれほど多くなく、就職にすぐつながるとは限らないところが難しいところです。
でも、資格を持っていれば、上手く空いたところに医療事務として入ることが可能です。根気よく求人を探す必要があるかもしれません。
調剤薬局事務
医療事務と並んで人気なのが、調剤薬局事務です。
こちらもパートで働くこともできるため、主婦にも人気です。
仕事としては、調剤薬局で受付や事務を行う仕事です。
薬の調剤報酬明細書は調剤薬局事務の資格を持っていないと作成できないので、ただの薬局の受付のパートより待遇がよくなります。
試験の難易度は低く、教材を見ながら受験できるため、合格率は高いです。
試験は毎月行われており、在宅での受験も可能です。
薬局は全国さまざまなところにあるので、自宅の近くで求人があれば、通勤に時間を取られることもなく、有効に時間を使って働くことも可能です。
また医療事務と合わせて資格を取っておくと、さらに仕事が広がります。
仕事で使えない・実用的でない資格
ユーキャンには159もの講座がありますが、なかには趣味の講座もたくさんあります。
そういったものは仕事では使えず、実用的ではありません。
「大人の教養」というジャンルに10講座、「手芸、クラフト」というジャンルで12講座、「絵画・文筆」というジャンルで13講座、「楽器・音楽」で4講座と、仕事に役立つというより趣味の講座がかなり多いです。
また「食生活アドバイザー」や「愛犬飼育スペシャリスト」なども、そういった特別な仕事には役立つかもしれませんが、一般的な仕事で必要な資格ではありません。
どういった職業で何をするのかを考えて、講座を受講すれば、使える資格の取得に役立つはずです。
簡単に取得できない資格もある
難易度がとても高い資格もあります。
- 社会保険労務士(社労士)
- 気象予報士
- 司法書士
- 行政書士
- 電験三種
などです。
ユーキャンの講座で勉強したからと言って、一発で合格できるとは限りませんし、ほかの方法でも勉強しなければならないでしょう。
たとえば「士業」と言って、高度な専門資格を必要とする職業のうち、職務上の必要から住民票や戸籍謄本などを請求することが認められている8つの職業を8士業と呼びます。
弁護士、弁理士、司法書士、行政書士、税理士、社会保険労務士、土地家屋調査士、海事代理士です。
ユーキャンの講座にも社会保険労務士、司法書士、行政書士の講座がありますが、やはり難易度は高く、長い時間勉強をしないと資格試験に合格できません。
ユーキャンの講座にお金を払って、何となく勉強していたのでは合格できない資格はあります。
努力が必要なのです。
ユーキャンはその努力のお手伝いをしてくれる講座です。
100%の合格を謳っているわけではありませんので、しっかりと自力で勉強しなければなりません。
難易度が高い資格の講座をユーキャンで受講し、たいして勉強もしなければ資格は取れないでしょう。
それで「ユーキャンの資格は使えない」というのは間違っています。
ニーズのない資格を取ってしまう
普通の会社員なのに、「調理師」の資格を取っても、使える場がないでしょう。
自分の仕事、もし転職を考えているのであれば、新しい仕事に使える資格を選ぶことです。
また、たとえば副業で人気の「WEBライター」の講座を受講しても資格は取れません。
民間資格で資格がないわけではありませんが、その資格を持っていても、結局は実力が物を言う業界ですので、資格を持っていても意味がまったくないのです。
ただ、勉強にはなります。WEBライターがどういうもので、どんな技術が必要かを知ることはできます。
資格があればなんでもいいというものではありません。
きちんと使えて仕事に活かせなければ受講料ももったいないことになってしまいます。
しっかりどういう時に資格を使いたいのか考えて、資格を取るために受講しましょう。
ユーキャンの使える資格使えない資格まとめ
この記事ではユーキャンの資格が使えないと言われる理由と、使えない資格、使える資格について説明してきました。
自分の目的に合った資格の講座を選べば、資格は仕事に大いに役立ちます。
会社によっては資格保有者手当のようなものがあり、給与もアップする場合もあります。
また、ユーキャンは講座であって、ユーキャンの講座を受ければ資格が取れる、という訳ではないということを、しっかり頭において、自力で勉強することです。
ユーキャンにはたくさんの講座がありますから、よく吟味して、受講しましょう。
ユーキャンはどんな講座があっているかの診断や、まずは資料請求だけでも大丈夫です。
勧誘の電話もかかってきませんので、第一歩を踏み出してみませんか。
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